~ 見えない人・見えにくい人・視覚障害を持つ人・医者から見えなくなると宣告された人 ~
兵庫北部、豊岡市を含む但馬地方にも、事故や病気などで人生の中途で目に障害(視覚障害)を負い、見えない・見えにくいという人は多いのではないでしょうか?
高齢化が加速するこの地域において今は大丈夫でも、緑内障や糖尿病や網膜色素変性症・黄斑変性症など目の病などの進行で近い将来 目が見えなくなったり、見えにくくなる可能性があると医師から宣告された人も多いかと思います。
また、当事者ではないが姉妹・兄弟・親や子供など家族や身近な知り合いに目の病や視覚障害があるという場合も少なくないかと思います。
もし、自分が事故や病気で視覚に障害を負ったり、家族や身近な大切な人が事故や病気で視覚に障害を負ったり、医者からその様な事を宣告されたらどうでしょうか?
あなたならどうしますか?
あなたは頼りにしていた眼科の医者や役所の福祉課を尋ねて、きっとこう思うでしょう。
目が見えなくなったら出来る仕事もなく収入もない、少ない年金暮らしで一生みじめ。
見えなくなったら人生終り・・・死ぬまで家に引き籠もり独りでは何も出来ず、何をするにも家族や周囲の助けが必要でお荷物になるのは耐えきれない。
何も出来ない、どこにも行けない、夢も希望もない、こんな人生最悪で、死んだ方がましだ・・・
でも、そうじゃないんだという事を知って頂きたいのです。
仕事も何が出来るのかではなく、何がしたいかが大切なんです。
工夫と努力でいろんな仕事も出来ますし、独りで出来る事もあなたが考えているほど少なくはないんですよ。
見えにくい人・みえない人・将来見えなくなると医者から告知された人・・・もうダメだと不幸のどん底にいて人生あきらめている人に、このホームページを通じて、そうじゃないんだ、まだまだこれからと、将来に夢や希望を持ってもらいたいという思いでいます。
まず、多くの人は病院で診断を受け、そこから行政の福祉課などを紹介される事でしょう。
しかし、藁をも掴む気持ちで役所の福祉科に行っても、あなたはおそらく途方に暮れてしまうでしょう。
なぜならば、医師は病気の検査や診断は出来ても、それが治せない場合そこまでです。
これからの生活についての相談をしても、その様な知識は持ってはいません。
だから役所の福祉課に行けと言います。
しかし、役所の窓口担当者は「福祉のしおり」に書いてある内容を あなたに伝えるだけです。
役所の窓口担当者は数年で移動があり、次々に担当者が入れ替わるので深い知識も経験もなく、通り一辺倒で書かれている情報を教えてくれるだけです。
健常者の福祉科の職員は普段視覚障害者と接した事はなく、その生活実態や、どんな事に困っているのか、どんな工夫をすればいいのかなど、日々の生活に密着した詳しい情報は持ち合わせていません。
例えば、あなたの視野と視力でしたら白杖の給付を受ける事が出来ますよとまでは教えてくれるでしょう。
しかし、白杖といっても様々な素材や長さ、スライド式のものや折りたたみ式、1本ものなどあります。
また材質によっては消耗する部分も重さも異なります。
あなたにはどんな長さがいいのか、あなたの行動スタイルや生活スタイルでは、どの材質のどんな白杖が向いていますよなど分かるはずもありません。
書かれている書類を見てこんなのありますよと大まかな事は教えてくれるでしょうが、窓口の人はその様な白杖など見た事も触った事も比較した事もないのですから・・・
突っ込んだ事を尋ねれば、分からないというか、言葉を濁らすでしょう。
例えば、そうして白杖を手に入れたとしても、これを使ってどうして歩くの?白杖を使っての歩行など誰も教えてくれないの?教えてくれる機関はあるの?どうしたら申し込めるの?
でも、そんな突っ込んだ事を役所の窓口で尋ねても知りませんし、知らないとは言いにくいので適当な情報を言われたりします。
それでは藁をも掴むあなたは不安ですよね。
あなたの知りたい事は、これから生活するにあたり見えないと・見づらいと何が出来て何が出来ないのか、どんな助けが必要なのかなんですよね。
・見えなくても工夫すればこんな事も出来るとか、こんな便利なグッズや家電があり、こんな事もあんな事も出来るのかな?
・携帯電話やスマホは使えるの?どこのメーカーのどの機種がいいの、どうして使うのかな?
・見えなくても出来る仕事はどんなのがあるの、それを実現するにはどこに尋ねたり、どんな手続きがひつようなのかな?
・盲導犬は持てるのか、どれぐらいかかるのか、その為にはどうすればいいのか、また体験してみたいし、実際に持っている人から直接話も聞きたいし、でもどうすればいいのかな?
・電車やバスや飛行機や温泉や旅行はどうしているのかな?
・パソコンは使えるの、何が出来るの、その為にはどんなソフトが必要で、それはどこでどうやって購入するのかな?
購入しても、パソコン初めてだし使えるようにする為の設定や、使い方など分からない・・・そういうの助けてもらうにはどうしたらいいのかな?
・見えない人はどんな娯楽を楽しんでいるのかな?
・手に職を付けるために鍼灸の視覚を取りたいと考えているけど、どうすればいいの?具体的にどんな科目をどんな風に勉強するのかな?
・一人でも海外旅行も行けるのかな?
・点字は分からないし、物の読み書きや、大切な用件や電話番号をメモったり知る事はどうしているのかな?
・家計簿を付けたりゲームをしたり、文章や年賀状を書いて印刷したり、メールをしたり、ネットで買い物したり、株の売買なども出来るのかな?
・見えなくてもテレビは見たい・聞きたいので、レコーダーの操作や留守録が設定が自力で出来るのかな?
・調理や洗濯や掃除は出来るのかな?
・調理もしたいけど、どんな工夫をすればいいのか、どんな便利グッズがあるのかな?
・見えなくても音で分かる目覚まし時計や腕時計なんてあるのかな?
・電車やバスや飛行機や温泉や旅行はどうしているのかな?
・生活していると、物の色や長さを知る必要が出てくるけど、そういうのはどうしているのかな?
こんな生活に密着した相談や疑問を医師や役所の担当者に聞いても分かるはずがありません。
役所で分かるのは制度についてや、その手続きについてなら分かるでしょう。
でも、視覚障害を負ってしまった人は、そういった生活や仕事や余暇について知りたいのです。
それこそが一番知りたい事なのです、そしてこれから生きて行く上で重要な情報なのです。
一人でも何が出来て何が出来ないのか分かれば、それを補うにはどうすればいいのか、何が必要なのか、どんな将来や生活などを描く事が出来るのかを探る事が出来ます。
それは即ち、本人だけでなく家族や、支えてくれる周りの人にも安心を与え、どんな支援や介助が必要かを知る事に繋がります。
本人が一人で出来る事が増えれば、周りも助かりますし、本人も出来る事が増えるのは生きがいになります。
でも、この様な生きた生活に密着した情報はどこで入手するのでしょうか?
上述のように病院でも役所でも知る事は出来ません。
少なくとも、私は兵庫県北部、但馬地方・豊岡市で視覚障害者の立場でそういう情報を発信したり、相談したりするところは現在ないかと思います。
でも、そういう相談をしたり情報を欲しいと思っている目の見えない・見えにくい人や、その家族や関係者は兵庫北部にもたくさんいらっしゃると思います。
私の経験や知識が、そういう方達のお役に立てればと願い、このホームページを立ち上げました。
私は明るい暗いがなんとか分かる程度で、以前は盲導犬を連れていましたが、今は白杖を突いて歩いています。
人生の中途で視覚に障害を持ち、健常者半分と障害者半分を経験しています。
最初は、あれも出来なくなった、これも出来なくなったと腐っていた時期もありましたが、今は工夫することで見えなくても多くの事が出来る事を知り、あれも出来るようになった、これも出来るようになったと、出来る事を増やす事が、工夫をすることが生きがいになりました。
皆さんはご存知ですか?
視覚障害者は情報障害者とも言われています。
同じ視覚障害者でも便利なグッズやさまざまな情報機器を扱える人と、そうでない人とでは大きな情報格差が生まれ、独りで多くの事が出来る者と、家に引きこもって一生を終える者に別れてしまいます。
但馬地方の視覚障害者の方々の生活の質を少しでも上げて、目が見えなくても・見えにくくとも より楽に便利に生活して頂き、その方々の社会参加や自立を願うものです。
視覚障害に関する情報の提供とさまざまな相談を受け付け、視覚障害関係の講演、必要に応じて各種支援(紹介、斡旋、研究・調査、分析、評価、サービス提供等)により、問題解決をお手伝いします。
視覚障害当事者の方やご家族、及びその関係者の方、どうぞお気軽にご相談ください。
アドバイザー: 谷口和隆
兵庫県豊岡市日高町江原376番地。
TEL 090-4033-2178
(電話は朝10時以降でお願い致します)
メール ご意見・ご感想・ご質問は「VYC11115@nifty.com」まで。